2024年3月18日月曜日

『デジタル性暴力と性情報リテラシー®︎』講演

「SNS時代の性教育と人権」をテーマに、オンライン講演を務めた。
主催は、
子どもとメディア関東。
保育士・養護教諭・大学教員など、子どもや若者の教育に携わる方々が、全国からご参加。


『デジタル性暴力と性情報リテラシー®︎』と題して、
以下の内容をお話させて頂いた:

・ネット・SNSがトラブルを招きやすい理由
・対策キーワード:「ネット・SNSリテラシー」とは?
・デートDVの罠
・デジタル性暴力の現状と性情報リテラシー®
 ①リベンジポルノ/自画撮り被害・グルーミング
 ②性情報の誤解/性的同意
・『世界基準』の「性とメディア」教育とは?


最近は、このテーマのご依頼が急増している。

ネット上で子どもに性的な誘いをかける手口は、私が研究滞在していた北米では約20年前から問題になっており、2010年刊行の拙著『プロフ中毒ケータイ天国 子どもの秘密がなくなる日』でも紹介した。

日本社会もようやく、この問題に目を向けるようになりつつある。 

参加された方々からは、多くのご感想が寄せられた:

・「子どもたちの実体験の声を交えた説明をしてくださり、より理解を深めることができました。ジェンダーの理解、ネットの特性の理解、メディアによる誤情報の拡散や、その子自身のバックグラウンドへの理解など、複合的な話が必要だということを再確認しました。」

・「とても分かりやすくお伝えいただき、大変勉強になりました。人生を破滅させかねないデジタル性暴力について、これからも子どもたちと学んでいこうと思いました。」

・「先生の語り口が、子どもたちも若者たちも話をしやすいオープンな感じで素敵‼︎ 参考にさせていただきたいと思いました。様々な事例を元に丁寧に解説してくださり、本当にありがとうございました。」
 
 ・「実際に行われているワークショップの内容など、とても参考になりました。」
 
……お世話になった皆さま、ありがとうございました!
 
 
 

【参考文献】


『性情報リテラシー』(渡辺真由子著)
Amazon Kindle版
PDF版






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2024年3月7日木曜日

「ネット・SNSと思春期トラブル」講演

 
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
「思春期保健講演会」にて、講師を務めた。
『子どもたちを取り巻くインターネットの世界』がテーマ。
 
主催は、横浜市青葉区。
助産師や保健師、児童員ほか、子育て支援者の方々を対象としたもの。
 
 <ネット・SNSを介した思春期のトラブルの現状>と題して、以下の内容をお話した:
 
・ネット・SNSがトラブルを招きやすい理由
・対策キーワード:「ネット・SNSリテラシー」とは?
・3大トラブルの現状とリテラシー
①個人情報の流出
・デートDVの罠
②リベンジポルノ/自画撮り被害
③性情報の誤解/性的同意
・実践!「性情報リテラシー」教育
 
最近若者の間で流行っている、『BeReal』(ビーリアル)というSNSについても、個人情報保護の観点から、注意点をお伝え。

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
「現代の子ども達のネット環境やトラブルの現状を知り、大人がどう関わっていくべきか考える 機会になりました。ネット=悪ではなく、ネットを正しく知りどう使っていくかが大切だと感 じました。思春期を迎えるまでの親子関係の大切さも改めて実感しました。 とても興味のある 講演で実り多い時間でした。今後の仕事や育児に生かしていきたいと思います。」
 
「SNSなどから今の時代に起こるトラブルや関わ り方など、今回の講演をお聞きして大変勉強になりました。」
 
「あまりネットの世界で生きていないので、知らないことばかりでした。 支援者として、関わり 方や考えそのものの認識を一新する、とても良い学びになりました。 何よりお話が巧みで分か りやすく聞きやすく、時間があっという間でした。」
 
「具体的でわかりやすいお話で、ネットの何がどう怖いのか実感することができました。お話 の中に出てきた少年や少女がなぜこんなにも自信がないのか?どのような乳幼児期を過ごして きたのか、ということにも興味がわきました。」
 
「子どもを持つ親御さんの共通の悩みに示唆を与える内容でした。話し方も分かりやすく、とて もよかったです。」
 
「本日の講演会は、中学生や高校生やその保護者に是非聴いてもらいたいと思う。 」
 
「思春期真っ只中の息子を持つ親としては、今回の講演は、大変興味深く聞かせていただき、ど のように拡散されてしまうのかなど、知らないことばかりでとても勉強になりました。」
 
「すごく、勉強になる講演会でした! ぜひ多くの方々に聴講いただきたいと思いました!」
 
 ……などなど、参加者の方々から沢山のご感想を頂いた。
 
お世話になった皆さま、ありがとうございました!
 
 
 

【参考文献】


『性情報リテラシー』(渡辺真由子著)
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2024年2月21日水曜日

ネットいじめ講演@名古屋

 

『インターネットと人権~深刻化するネットいじめ その現状と大人の役割~』
と題して、講演を務めた。

一般市民の方々へ向けたもので、主催は名古屋市と名古屋市教育委員会。

「過去最多を記録したネットいじめについて、20年にわたり取材する立場から、子どもを守る対策を伝授。いじめの本質に切り込むアドバイスも行う。」
という趣旨である。

・スマホ、SNSは「いじめ」をどう変えたか

・ネットいじめの手口

・大人はどんな対策が必要か
ー応急処置法
ー根本解決法

・ミニ・ワークショップ

……といった内容をお話。

私の講演では、
データやネット検索ではわからない、
実際に子どもや親、教師の生の声を取材した「現場感覚」をお伝えするようにしている。

「ネットいじめを防ぐために、自分に何ができるか?」を話し合ってもらったワークショップは、主催者の方も驚くほどの盛り上がりぶりを見せた。

・「具体例が多く、分かりやすかった。知らないことも多かった。」

・「子どもを守る対策の応急処置法、根本解決法の説明がとてもわかりやすかった。具体例(実際の事件)を紹介いただきながらの講義だったので、参考になった。」

・「便利なネットが命をうばうほどの凶器になることを知ることと、対処法を知ることが出来た。」

・「自分が若い頃の常識と、今日学んだメディア・リテラシーが大きく異なっている。考え方を変えていかねばならない。」

……等々、多くのご感想を頂いた。

お世話になった皆さま、ありがとうございました!

ちなみに何を隠そう愛知県生まれの私にとって、名古屋は懐かしい土地。
講演終了後はもちろん「味噌カツ」を食べに行きましたみゃ~。

 【参考文献】

『大人が知らない ネットいじめの真実』(渡辺真由子著)






 『リベンジポルノ~性を拡散される若者たち~』(渡辺真由子著)


 




『子どもの秘密がなくなる日~プロフ中毒ケータイ天国』(渡辺真由子著)

 

 





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2024年1月23日火曜日

「表現の自由」と創作子どもポルノ~AI時代に子どもをどう守るか②

 







シンクタンク【メディアと人権研究所MAYUMEDIA】が昨年末に創刊した論文集『メディアと人権ジャーナル』。おかげさまで、早くもお読み頂いている。

同ジャーナルは政策関係者向けのカタめの内容となっているため、
一般の方向けに、抜粋した内容を解説していく。

今回のテーマは、「表現の自由」と創作子どもポルノ。

表現の自由は大切な私たちの権利だが、無制限ではない。
憲法上の「公共の福祉」によって制限される。

では、マンガやアニメ、ゲーム、あるいは画像生成AI等で、子どもへの性的虐待を娯楽として描く『創作子どもポルノ』についてはどうだろうか? 

重要なのは「バランスのとれた表現基準」の策定だ。

詳しくはこちらから。


▶▶【総合解説】AI時代の創作児童ポルノ問題

 

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2024年1月12日金曜日

シンクタンク『メディアと人権研究所MAYUMEDIA』を設立

 

なんとか松の内の間に、ブログを更新することが出来たでぇ(大阪商人スタイル) 。
今年もよろしくお願いします。

実はコッソリとシンクタンクを立ち上げていたことにお気づきだろうか。

自分のシンクタンクを持つというのは、以前から関心があったことである。

というのも、「アカデミック・アクティビスト宣言」でお話したように、 私は「尊厳を重んじあう社会」の構築を目指してこの20年近く、本や論文を書いてきた。だが、いまの日本がそのような社会に到達したとはまだまだ思えない。

このため、諸々に書き散らかしてきた本や論文の内容を整理し、具体的な政策提言に落とし込む場が必要と考えたのである。

本シンクタンクでは、いじめ自殺やSNSトラブル、ジェンダー表現や性表現、子ども性暴力などの人権問題を対象に、メディア・リテラシーの観点から取材研究・政策提言・人材教育を行っていく。
日本のみならず、世界全体で「尊厳ファースト」の実現を目指す。

もちろん、特定の組織におもねることのない、独立系シンクタンクだ。

公式ホームページ上の情報は今後、じわじわと充実させていくので、気になるあなたは取り急ぎメルマガに登録しておきましょう。

 

 【メディアと人権研究所MAYUMEDIA】

■設立■ 2024年1月

■代表■ 渡辺 真由子

■ 事業内容■ 独立系シンクタンク。SNSいじめ自殺、ジェンダー、子ども性暴力などの人権問題を対象に、メディア・リテラシーの観点から取材研究/政策提言/人材教育を行う。

■公式ホームページ■ https://www.mayumedia.com

■所在地■ 東京都中央区銀座7

 

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2023年12月20日水曜日

『女性の生き方とメディア~自分らしく生きる』(講演)

 

『女性の生き方とメディア~自分らしく生きるためのノウハウ~』
と題して、講演を務めた。

群馬県みどり市主催の男女共同参画講演会(法務省委託事業)にて。
市民の方約100人が対象。

「性別役割分業をはじめとした伝統的な性役割観に関し、普段から目にするメディアとジェンダーの関連についてなど、聴講者が自身の無意識の偏見に気づくきっかけとしたい。」
との御要望であった。

講演では、以下の内容をお話:

 <メディアを読み解いてみよう>
・メディア・リテラシーとは?
・ニュースの作られ方
<メディアが操る!? 女性の生き方>
・ジェンダーとメディア
①恋愛・結婚・出産
②仕事・家庭
・自分らしく生きるために

「このような切り口での講演は初めて聴きました」
と、主催者のベテラン職員の方。


 

このテーマでの講演は、「女性活躍」という言葉がまだ珍しかった10年以上前から行っているが、
メディア・リテラシー自体が、日本ではまだまだ新しい分野なのだろう。

テレビ局という安定かつ高待遇の職を捨て、海外へ飛び出した経験を持つ私だからこそ、
ジェンダー研究者として言えることがあるようにも感じている。

ちなみに本講演の企画は、
大学でジェンダーを学んだ若い職員の女性が担当したという。
行政にこうした人材が増えることで、日本の社会も女男共同参画へと、着々と変わっていくことを期待したい。

講演の模様は、上毛新聞(『女性の人生にメディア影響 ジャーナリスト渡辺さん講演』)や、両毛タイムス(画像)など、新聞各紙で報道された。

お世話になった皆さま、ありがとうございました!

 

 ジェンダー表現に関する監修・アドバイス

 

【参考文献】


『オトナのメディア・リテラシー』
渡辺真由子著

 

 

 

 

 

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2023年11月30日木曜日

『メディアと人権ジャーナル』を創刊 ~AI時代に子どもをどう守るか~

 

なにやらバタバタしており、あっという間に今年の終わりが見え始めてしまった。日々の近況はX(旧Twitter)でも発信しているので、まゆマニアなあなたはチェックをどうぞ。

さて最近、「生成AI」という言葉を聞くことはないだろうか。

AIとは人工知能のこと。
生成AIとは、さまざまなコンテンツ(絵や文章、音声など)を新たに生み出すことが出来る人工知能を指す。

この生成AIを使って、児童を性的に虐待する画像を創作し、売買する動きが、日本のソーシャルメディアなどで広がっている。イギリスの公共放送BBCが今年6月に報じた。

 「日本では、性的な漫画や子どもの絵の共有は違法ではない。」とBBCは批判する。

その後、日本の一部報道も、 生成AIで創作されたとみられる児童の性的画像が、国内サイトに大量に投稿されている実態を明らかにした。

創作された児童の性的画像(創作児童ポルノ)については、私は10年以上前から問題性を指摘してきた。日本が対策を放置し続けたことが、現在の事態を招いたといえよう。

今後はAIによるものも含め、創作児童ポルノ対策のあり方について、早急に議論を深めることが求められる。それゆえ、参考資料として論文集『メディアと人権ジャーナル』を創刊した。

創作児童ポルノをめぐる理論や、科学的データ、創作児童ポルノが影響したとみられる子どもの性被害事例等の立法事実を解説する。
「子どもをどう守るか」という政策課題を分析した上で、解決のための理論的基礎を提供し、制度改革の方向性を示すものである。

メディアと人権ジャーナル 2023 Vol.1 No.1

―― 目 次 ――

はじめに 

創作子どもポルノはなぜ問題か

1 「表現の自由」と創作子どもポルノ

(1)   表現の自由の限界

(2)  創作子どもポルノをめぐる現実と科学的データ

(3)   創作子どもポルノ問題の本質

2 子どもの性被害とメディア

(1)   狙われる子どもの性

(2)   性的メディアにおける描写の問題点

3 国際社会から日本への批判

(1)   子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議

(2)   海外の性犯罪にも使われる日本製創作子どもポルノ

4 研究の目的と手法

(1)   問題意識と研究目的

(2)   リサーチ・クエスチョン

(3)   調査手法

 ▶購入サイト

 
なお、上記は政策関係者向けのカタめの内容となっている。
一般の方向けの解説は、こちらで随時行っていく。

 

▶▶【総合解説】AI時代の創作児童ポルノ問題

 

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