2014年11月2日日曜日

リベンジポルノを取材中

何かとバタバタしていて
ブログの更新がすっかり滞ってしまった。
ちょっとした近況はツイッターフェイスブックでも
発信しているので、
よろしければこちらもご覧下さいまし。



バタバタしている理由の1つは
この時期、講演が集中しているということ。
全国を東へ西へと飛び回っております。
あなたの街にも行くかも!?



もう1つの理由は、
新たな取材を始めたため。
そのテーマは……
「リベンジポルノ」。

ネットと青少年保護を研究する私としては
以前から気になる問題であった。
三鷹市女子高生殺害事件への論考を書いたのを機に、
この事件の判決公判も傍聴した。





ただ、
取材する内に気付いたが
リベンジポルノと一口に言っても様々な形態がある。



恋愛関係の恨みによるものだけではない。
いわゆるJK産業で働く女子高生が客に撮影され
勝手にネット上で公開されたり、
児童ポルノに出演させられた女子高生が
ネットからの削除と引き換えに金銭を要求される場合も。
こうした幅広いケースへの対策を考えることが必要だ。



恋人間の場合、
そもそも何故そのような画像を撮影するのか?

彼氏に裸の画像を撮らせた女子、
自ら撮って送った女子、
彼女に撮影をおねだりした男子などに話を聞くと、
そこには様々な「思い」がある。





「恋人と性的な画像を撮影する」というのは
もはや当たり前すぎて、
理由を聞かれることに戸惑う若者すらいる。





リベンジポルノ問題の本質は
「性的な画像を撮ったり、撮らせたり」することにあるのではない。
「相手の合意を得ずに公開する」ことが問題なのだ。
取材を進めるうちに、対策のあり方が少しずつ見えてきた。



詳細については、いずれまた御報告する機会があるだろう。



なお、リベンジポルノに対する規制法案については
自民党が今国会に提出する見込みだ。
だが、被害者らの申し立てがなければ起訴できない「親告罪」とするという。



自分が知らないところで勝手に自分の画像が回されていれば、
被害に気付きようもないわけだが。



また、リベンジポルノに限らず性犯罪全般で
中高生がいわゆる「泣き寝入り」をしがちなのは、
警察に申し立てれば親に連絡が行ってしまう、と
懸念するせいでもある。
「親にだけは知られたくない」と思っている被害者は多い。



もちろん、子どもを保護する第一義的な責任は親にあり、
何でも相談できる親子関係を築くことが最優先だ。
しかし同時に、
親に知られずに相談できる場所の整備を進めていくことも、
現実に即した急務といえよう。



【参考文献】


Photo_2



『性情報リテラシー』

 渡辺真由子著(Kindle版)



 若者の「性行動」はいま
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