2015年6月5日金曜日

少年鑑別所で「ネット社会との上手な付き合い方」講演

東京少年鑑別所にて、
在所している子どもたち向けに講演を務めた。

 テーマは「ネット社会との上手な付き合い方」。
鑑別所に入る子どもたちの非行には、
ネットが絡むケースが増えているとのこと。
ネットの特徴などに関する知識が乏しいがゆえに
加害者になってしまう子どももいるそうだ。

そこで、 SNSやLINEの利用についてのマナーや
ネット・リテラシー、 いじめと性的トラブルの問題について
お話させて頂いた。

東京少年鑑別所でこのような趣旨の講演会を開くのは
初めてとのことで、
お声かけ頂き恐縮である。

少年鑑別所とは、 非行を犯した子どもが
審判を受ける前に収容される場だ。
子どもに対し面接や心理検査を行って
非行原因の解明を目指す。
その結果は、後に家庭裁判所が行う審判で
子どもを少年院に送致するか、保護観察にするか等の
判断材料とされる。

私はもともと事件記者だったため
犯罪現場は多数取材してきたが、
少年鑑別所に足を踏み入れたことはなかった。

今回は貴重な機会なので
所内をあちこち案内して頂く。
ここに詳しくは書けないが、
外部と遮断され、セキュリティも厳しく管理された
独特の空間だ。

そのような中、 在所者への貸し出し用の本棚に
小説や漫画が多数置いてあることに心が和む。
私の本も置いてくれないかしらん、と
ヨコシマな考えがよぎったり。

講演後、子どもたちは日記に
 「ネットの利用について今後はしっかり考えて行きたい」といったことを
それぞれの言葉で書いていたようで、
 「十分考える機会になったようです」と主催者の方。
多少なりともお役に立てれば幸いです。

ちなみに、在所者はおおむね14歳から20歳未満。
講演を聞く彼ら彼女らの顔を見ていると、
意外に素朴であどけない感じがした。
このような子どもたちを非行に追い立てたものは何だろう、と
考えずにはいられない。


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 【参考文献】

1

大人が知らない ネットいじめの真実




Book

プロフ中毒ケータイ天国
 子どもの秘密がなくなる日






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