2015年7月15日水曜日

岩手いじめ自殺でコメント@テレ朝
















御報告が遅くなったが、
昨日の朝はテレビ朝日『モーニングバード』に
スタジオ出演した。

岩手で発生した
中2男子のいじめ自殺について、
いじめ問題を17年間に渡り取材を続けている
立場からお話。

この番組には
2011年の大津いじめ自殺事件の時も出演しているので、
当時との比較も織り交ぜながら。

・学校による一連の対応の問題点
・警察が捜査に入ることの意義
・いじめ防止対策推進法について

……といった点を述べた。

私は、今回の事案は
学校と家庭の初期対応に
改善の余地があったと考えている。

被害者は担任との交換ノートの中で
繰り返し加害者を名指ししていた。
「加害者のいじめを止めさせて下さい」との
強い訴えであったに違いない。

学校は早期に、
加害者を被害者から隔離したり、
加害者の保護者を交えて話し合ったりすべきだった。

担任は被害者にコマメに声掛けをしていたようだが、
本当に声を掛けなければならないのは
加害者に対してである。
加害者がなぜ誰かを攻撃したいと思ってしまうのか、を
掘り下げていかねば、解決につながらない。

家庭についても、
被害者からいじめの相談を受けた父親が、
「やられたらやり返せ」とアドバイスしたことが報じられている。

だが、これはいじめ対応では禁句だ。
やり返すのがどんなに怖いか。
しかも「やり返さないお前が悪い」と逆に自分が責められているように、
被害者は感じてしまう。

おそらく被害者は、
自分の気持ちを受け止めてくれる場所は
学校にも家庭にもない、と
諦めの境地に達したのではないか。

 「いじめられたらSOSを出して」と大人は言うが、
今回、先生にも親にもSOSを出した結果がこれだった。
SOSを受けたらどう対応するか、という戦略が大人側に足りていない。

「被害者の気持ちになって」 対応が出来るかどうかが
分かれ目であったかと、悔やまれるばかりである。


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 【参考文献】

1

大人が知らない ネットいじめの真実




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