2015年8月17日月曜日

青少年向けアニメの性表現問題にコメント



















発売中の経済誌『ZAITEN』2015年9月号で
コメントしている。
青少年向けアニメの性表現問題について。

ZAITEN編集部によれば、今年4月にBPOに寄せられた視聴者意見の中に
某アニメ番組での性的表現について、
擬似性交用の人形やSMプレイのような描写もある。
まだ夕方の時間帯なのに問題ではないのか?」との指摘があった。
調査した結果、該当のアニメは『銀魂』(テレビ東京水曜18時~)であると
判明したという。

そこで、主に以下の2点についてインタビューをお受けした:

・子供向けアニメの性表現が青少年に与える影響について
・作り手に求められるモラルとは
 
もっとも、
子ども向けアニメに関しては、
私がより問題と考える表現がある。
「女性」の描かれ方だ。

いまだに
女性の登場人物に対し、
体を触るなどの性的嫌がらせを「冗談として」行ったり、
常に露出度の高い水着を着せたりするアニメがある。

これらは視聴する子どもに、

「女性には少しぐらいセクハラをしても許される」
「女性は性的対象としてこそ価値がある」

といった考えを植え付けかねない。

日本では1980年代に
『まいっちんぐマチコ先生』というアニメ番組が人気を集めたことを
覚えている方も多いだろう。
中学校の新人教師であるマチコ先生が、
クラスの男子生徒から体を触られたり、スカートをまくられたりする内容だ。

米国の日本メディア研究者は偶然この番組を目にして衝撃を受け、
「大人ならセクハラや強制わいせつに当たる行為にもかかわらず、
子どものやることだからと『いたずら』で片付けられている」
旨を指摘した。
詳しくは拙著『オトナのメディア・リテラシー』で紹介している。

我が国が「クール・ジャパン」として日本のアニメを
世界に発信したいのであれば、
「性表現にも尊厳を!」との意識を徹底してもらいたい。


【参考文献】

Book3 『オトナのメディア・リテラシー』
         (リベルタ出版)  


メディアの性・暴力表現が
見る者に与える影響について
  
●大学入試 出題文献  
●小論文模試 出題文献


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