2009年6月26日金曜日

青年会議所でメディア・リテラシー講演

愛知県の半田青年会議所から、講演に招かれた。
「情報の鍵を握れ!~今こそ真実を見極めるとき~」
題された会である。



メディアから発信される情報の
読み解き方のコツを、
身近な例を交えながらお話した。



最近、複数の青年会議所から
このテーマに関する講演依頼を頂く。
(財)日本生産性本部にて
話をしたこともあり、
どうやら経営者の方々も
メディアに流されない目を持ちたいと
思っているようだ。



引いてはそれが、
自身のビジネスのメディア戦略へと
つながるのだろう。





全く関係ないが、
『キャッチコピー診断』というサイトを
ご存知だろうか。
あなたのキャッチコピーを考えてくれるのだ。
これが、妙に当たっている。
私のキャッチコピーは・・・・・・?前回のメルマガ末尾で!





 



メディアを読み解くには↓








オトナのメディア・リテラシー


著者:渡辺 真由子



オトナのメディア・リテラシー





2009年6月20日土曜日

「広告リテラシーとジェンダー」で講演

東京都の大田区立男女平等推進センターが
主催するセミナーにて、講演を行なった。
「心を軽くする女性学講座」と名付けられた
20代~40代の育児中の女性向けセミナーで、
「ジェンダーに敏感な視点を養う」ことが趣旨だという。



私は、広告に潜むジェンダー表現の読み解き方について
お話をさせて頂いた。
最近、「他所での講演の評判を聞きまして」
と依頼を頂くことが多い。恐れ多いことである。



参加した母親たちからは
広告に関する様々な疑問や不満の声が上がった。
例えば、オムツの広告。
赤ちゃんと共に登場するのは常に母親で、
ゆったりと微笑みながらオムツを替えている
(例外は少し前の照英ぐらいか)。



参加者によると、現実のオムツ替えは
バタバタと慌しく、とてもあんな優雅なものではない。
「ああいうCMばかりが作られることで、
オムツ替え=母親の仕事、
しかも母親がそれを楽しんでいる、と思われると困る」
とのこと。
夫の育児分担度に対する不満が垣間見えた。



ちなみに先日
民間企業「ヒューマ」が実施した調査によると、
離婚を切り出すのは
夫からより妻からの方が圧倒的に多い。
また、離婚のメリットについて、
男性は「無い・思いつかない」との答えが主だったが、
女性は「夫や夫の家族から開放される」
「自分の時間が増える」といった答えが上位を占めた。



この国の結婚という制度は未だに、
女性に負担を強いる部分が大きいことの表れだろう。
現在の婚活ブームと照らし合わせれば、
皮肉な結果である。
もちろんそこには、メディアからの情報が
多分に影響している。



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●メディアの結婚報道の偏りを知るには↓


      




オトナのメディア・リテラシー


著者:渡辺 真由子



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2009年6月13日土曜日

週刊文春に「録画率」でコメント

Photo発売中の「週刊文春」の
『THIS WEEK テレビ』記事で、
録画率についてコメントしている。



録画率とは、リアルタイムの視聴率とは異なり
番組を録画予約した人の割合を示す。





なぜいま、
この録画率が話題かというと
視聴率と録画率が大幅に違うケースが目立つからだ。
例えばSMAP中居クン主演のドラマ『婚カツ!』は
月9史上最低の視聴率一桁を記録したが、
録画予約ランキングではベスト10入りしている。
この差はなぜ起きるのか?
詳しくは記事でどうぞ。



ちなみに私も、こまめに録画を行なう方だ。
まず新聞の番組表を睨み、見たい番組にマーカーで線を引き
リモコンで録画をする。ええ、アナログです。



確実に見たい番組だけを見ることは、
「ながら見」の防止につながる。
どうでもいい番組をダラダラ見るほど無駄なことはない。
そしてここが最も大事なのだが、
録画予約というのは、視聴者が番組を「選び取る」行為だ。
その時点で、視聴者は居並ぶ番組群に評価を下すことになる。



自分はなぜその番組を見たいのか。
どんな情報を求めているのか。
それを意識することは、メディア・リテラシーを身に着ける
第一歩となるだろう。



2009年6月8日月曜日

新聞連載スタート&一橋大学で講演

西日本新聞にてコラム
『ケータイ時代の子どもたち』
の連載を始めた。



携帯を子どもたちはどう使っているのか、
どのような良い面、気がかりな面があるのか、
子どもたちの声を交え解説する。
今月6日から隔週土曜日掲載。



また、一橋大学学園祭のシンポジウムにて
講演を行なった。
テーマは『少年犯罪とメディア』。



携帯やネットの発達は
少年犯罪とどう関わっているのか?
少年犯罪の報道の問題点とは?
メディアの影響は?
といったことをお話した。



大学がある国立は
子育てファミリーが多く住むエリアらしく、
学生に混じり保護者の方々も参加されていた。



ちょうど、秋葉原での無差別殺傷事件から1年が経つ。
犯罪に携帯が果たす役割や、
携帯を使う加害者の心理について、改めて考えたい。


*携帯と子どもの関係を知るなら   








大人が知らない ネットいじめの真実


著者:渡辺 真由子



大人が知らない ネットいじめの真実





*メディアの影響について考えるなら








オトナのメディア・リテラシー


著者:渡辺 真由子



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2009年6月1日月曜日

「ケータイで友人ができるのか」寄稿と「リアル」講演

Photo学術誌『教育と医学』6月号
(慶應義塾大学出版会)に、
「ケータイで友人ができるのか」というテーマで
寄稿した。



子どもが友人関係を構築するにあたり、
携帯電話はどのような役割を
果たしているのか?
友情を深めるつもりが、逆に緊張や束縛に
つながっていないか?
といった点を考察したものである。



この雑誌を主宰するのは「教育と医学の会」で、
九州大学教育学部に本部を置く。現在、発売中。



また、メディア・リテラシーに関心のある教員などで構成される
「国語メディア研究会」にて、
『リアル』について講演した。



リアルとは、最近子どもたちに流行っているサイトだ。
リアルタイムで、自分が思っていることを一言ずつ書き込んでいく。
mixiやブログとは異なり、読んだ人にコメントを求めるわけではない。



私は、
メールに疲れた子どもたちの新たなコミュニケーション形態として
このリアルに注目している。
「生々しいもの」に対する子どものバリアが、
どんどん厚くなっているような気がするのだが……。