2010年7月27日火曜日

群馬でネットいじめ講演&プロフ

群馬県太田市にて、
ネットいじめをテーマに講演した。
群馬県教育委員会事務局
東部教育事務所の
主催。



太田市の教員や保護者の方々は
携帯問題に強い関心を持たれているようで、
会場には、予想を大幅に上回る人の数。
「不測の事態」と
主催者の方は、椅子や資料の追加に
頭を抱えておられた。
私も嬉しい悲鳴にございます。



講演では、
子どもたちに多発している
ネットいじめの現状や、
大人に求められる対策について
お話させて頂いた。
また私は最近、子どもの
「プロフ」利用について取材しているので、
その話も少し。



プロフはいまや、
大人の想像以上に子どもたちの日常に
浸透している。
取材するうち、新たな「現象」が
ボロボロ見えてきた。
これについては、近くまとまった形で
ご報告しよう。


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『渡辺真由子の週刊メディリテ!』。 
 



メディアの性情報が子どもに与える影響、
児童ポルノ規制・性教育のあり方、
東京都青少年健全育成条例、
メディアと性行動の関連アンケート調査、データ
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2010年7月24日土曜日

【塾よりも安上がりな現役合格法】

塾代の負担にあえぐ家庭が増えている。保護者向けの本や雑誌
などのメディアは「難関大学に合格出来る塾ランキング」等を
しきりに報じ、子どもを塾へ通わせるようけしかける。
だが、親御さんたちには「心配するな」と言いたい。
私は小中高とも全て公立で、塾には殆ど行かなかったが、
希望以上の大学に現役合格することが出来た。
それは、ある勉強法を実施したからである。
しかも、塾よりお金をかけずに。



私は高校まで地方で育った。地方というのは、
公立の方が私立よりもレベルが高いことが珍しくない。
高校受験において、私立は「すべり止め」扱いである。
そんな環境なら、高校まで公立にするだけでも
学費は大助かりなわけだ。
しかし、私が通った公立高校は進学校とはいえ
「中の下」レベル。早慶に現役合格者を出したことはなかった。
ちなみに何故その学校を選んだかというと、
家のすぐ裏手にあったからである
(私は徒歩5分以上の物件は好きではない)。
「その気になればワンランク上の学校へ行ける」と
周囲からは反対された。
だが、背伸びして入った学校で成績がどんぐりの
背比べになるよりも、敢えて実力より一段下を選べば
トップを取りやすい、という考えも私にはあった
(この戦略は人生で色んな選択をするときに有効ですよ。
詳しくはまたいずれ)。



さて如何せん学校は中の下レベルなので、
難関大学に合格するための受験指導はあまり充実していない。
私は第一志望を学習院大学文学部心理学科に決めていたため
(だって紀子さまと同じだから)、何か手を打つ必要があった。
だが塾を選ぶ気にはならず、結果的にそれが功を奏した。



いま、改めて塾のデメリットを分析してみると
大きく2つある。第一に、塾には同年代の異性が多数集まる。
これでは自分の洋服や髪形や仕草の1つ1つが気になり、
とても勉強に集中など出来ない。
塾は学校とは違う微妙な解放感を漂わせているため、
自意識の塊である思春期児には甘美な空間なのだ。
まー特に私の場合は、教科書に向かう端正な横顔を
クラス中の男子に盗み見されるのがウットウしい、という
事情もあったが。
第二に、この点がより重要なのだが、
塾で自分が聞く内容は机を並べた他の生徒も聞いている。
ライバルたちと情報源が一緒なのである。
受験は競争でしょう。他人に抜きん出たければ、その他大勢と
同じことをやっていてはいけない。



では、私が選んだ勉強法は何か。通信教育である。
進研ゼミの私立文系・難関大学向け。
Z会も検討したが、教材にイラストがなく無味乾燥なので
止めておいた。進研ゼミには可愛いキャラクターが登場し、
やる気にさせるのである(「しまじろう」はなかったが)。
通信教育のメリットはもちろん、
塾の月額平均2万円に対して7,8千円と、
費用が安いことが挙げられよう。
だが実は、それより貴重な点が多々ある。



まず、
塾はその場所へ行って座りさえすれば
勝手に授業が始まるので、とりあえず通うだけで
親も子も満足してしまうフシがある。
「他の人と一緒じゃないと勉強出来ない」という、
周囲に流されがちで受け身な子どもに育ってしまう
危険性もある。
通信教育の場合は「自分の意思」で勉強をスタートさせないと
お話にならないため、自然と机に向かう習慣が身につく。



また、目の前に先生がいるわけではないので、
すぐに答えが与えられない。
このため、自分の頭でとことん突き詰めて考えるようになる。
しかも塾とは違い他人とペースを合わせる必要がないので、
得意分野はどんどん進んでいけるし、
苦手な問題には徹底的に時間を割ける。
そして何より、1人で(異性の目を気にせず)
自分の頭の中と対話しながら勉強するので、
「集中力」が養われる。
これは大人になってからの仕事にも大いに武器となる力だ。



そんなわけで塾ではなく通信教育を最大限活用した私は、
めでたく学校創立以来初の慶応現役合格者となり、
校長先生と固い握手を交わしたのでありました。
なお調査によれば、子どもを塾に通わせる母親の5割以上が
「世間の流れに乗り遅れないようにしないと不安」と考えている
(データ提供元はベネッセだが)。



冒頭のようにメディアが、塾に通うことが最善の策で
あるかのようなメッセージを発信しているのも一因だろう。
大手の塾はメディアの有力なスポンサーであるからだ。
だが、私は通信教育の方をお勧めしたい。
単に割安なだけでなく、
値段を超えた価値があるといま振り返って思うからだ。
表面的な受験テクニックの指導にとどまらず、
人間としての「基礎力」を鍛えてくれる。
私が留学先でのハードな研究活動に耐えられたのも、
通信教育によって「1人でじっくり深く考える」習慣を
身につけられたからだろう
(ベネッセの回し者じゃないですよ、念のため)。



そうそう、第一志望先の学習院はどうしたかって? 
キャンパスに合格発表を見に行ったら、
ロン毛に革ジャンの兄ちゃんたちがぞろぞろ歩いていて、
イメージが崩壊したから辞退しました。



2010年7月17日土曜日

慶応白熱教室

3年間にわたる慶応大学での講義が、
今期で終了した。



私が教えたのは「メディア・リテラシー」。
前半では、メディアの受け手として
情報を読み解く理論を学び、
後半では、自らメディアの作り手として
情報を発信する手法を学ぶ。



広告・ニュース・映画・ネットといった媒体から
情報を鵜呑みにしないために、
価値観をコントロールされないために、
見破るべき点とは何か?



カナダのメディア・リテラシー理論に基づいて
読み解き方を教えた後は、
学生に1人ずつ
ミニ・ドキュメンタリーを制作してもらう。
テレビ局報道記者・ディレクターとしての
私の経験を踏まえ、
企画の立て方から取材、撮影、編集まで
一連のテクニックを手ほどきする。



今期は参院選が近かったため、
「大学生の選挙意識」というテーマで
同級生や議員などにインタビューし、
投票率低迷への問題提起をする作品が
複数見られた。



この講義で重視するのは、
映像作品の技術的な完成度ではない。
学生自身が「作り手の意図」を体感し、
なぜそのカットを選んだのか、
なぜあのインタビューを捨てたのかを
客観的に説明出来るかどうかを見る。



「編集次第で『事実』はどうにでもなるんだな、
とわかりました」
ある学生の感想だ。
ここで身に付けたリテラシーを生かし、
今後はメディアに限らず、様々な情報に
批判的に向き合うよう願っている。



3年間の講義は私にとっても、
若い視点に触れることが出来る
新鮮な時間だった
(イヤ、そんなに年変わりませんけど)。
出会った学生たち、お世話になった関係者の方々に
感謝したい。



2010年7月13日火曜日

出会い系サイトと女子中学生(週刊メディリテ!)

キョウコ(仮名)が中2になると、
「○○ちゃんはもう経験済み」といった噂が
広まり始めた。
周りには
中学入学を機に携帯電話を持ち出した女子が多く、
ネッ
トを使うことが当たり前になっていた。
出会い系サイトの流行は、地方都市も例外ではないという。



「出会い系サイトに登録したら、
男の人たちから……



  →続きは『週刊メディリテ!』で読みぃや



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『渡辺真由子の週刊メディリテ!』。 
 



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