2013年6月15日土曜日

高校生向け「性情報リテラシー教育」講演@岐阜

岐阜県関市内の高校で、講演を務めた。



テーマは
「メディアが子どもに与える影響と性教育
~10代の妊娠・中絶や性感染症、デートDVの問題など」。



全校生徒&教職員、計約1000人が対象。



・「性情報リテラシー」とは何か
・子ども達の性的メディア利用の現状
・メディアの性情報の特徴と
    現実の異性の気持ちとのズレ
・デートDVとは
・「ハッピーな性」を築くための女子・男子の心得



……といった内容を、生徒自身の目線からお話した。



学校側によれば、性教育の授業ではあまり踏み込んだ話がしにくいとのことなので、
外部講師としての当方がリアルな話をさせて頂いた。



話を聞く女子生徒たちは、冒頭から真剣な表情。
自分たちに大きく関わってくる話題だとわかっているのだろう。
男子生徒も、始めは興味がなさそうな素振りをしていても
途中からは顔を上げ、目をぱっちり開けてスライドを見ている。



講演終了後は保健体育の先生が駆け寄ってきて、
「とても参考になりました!」と
びっしり取ったメモを見せてくれた。
お役に立てれば幸いです。



ちなみにこちらの高校は、
有名若手芸能人を2人も輩出している。

1人は、少し前に結婚した某グラビアアイドル。
もう1人は、大河ドラマに出演中の某人気上昇中俳優。



ミーハーな私としては、
2人の高校時代の様子を根掘り葉掘り聞いてしまいましたん。




【参考文献】





Photo_2


 『性情報リテラシー』 渡辺真由子著

 ・子ども達はメディアの性情報にどのように接し、

  自らの性意識・性行動に
どう反映させているのか?

 ・「性的有害情報対策」として

  リテラシー教育はどうあるべきか?

  ⇒メッセージ&目次




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2013年6月6日木曜日

【ネット・リテラシー教育と青少年保護】2.プロフに漂う悲壮感

 新しい友達のことを詳しく知るのに、最近の子どもは時間がかからない。
相手の趣味や好きな異性のタイプといった情報は、本来ある程度仲良くならないとわからないもの。
だが、いまは『プロフ』がある。


 
プロフとは、プロフィールを記入するホームページの略称だ。
主に携帯電話からアクセスし、名前や生年月日、好みの音楽など、自分の情報を公開する。
写真や日記を載せたり、第3者がコメントを書き込んだりすることもできる。


 一時期は女子高生の7割以上が利用するとされる程のブームになり、
いまもスマートフォンに対応したプロフ用アプリが登場するなど、人気は健在だ。


 子どもたちは「私のプロフのアドレスはこれ」と名刺交換のように紹介し合う。
言葉を尽くさず時間を共有せずとも、手っ取り早く相手を理解出来るので人気だ。
本当は表面上の「データ」を知ったに過ぎないのだが。


 
あまりに詳細な個人情報をネット上で公開すると、犯罪に悪用される危険性がある。
しかし子どもによっては、名前は本名、住所は番地まで、学校名は学籍番号
まで記入し、さらに素顔の写真を載せる。
身近な友人にしか見られていないと思い込んでいるのだ。


 中3のA子の周りでは、友人と撮ったプリクラを掲載するの
が流行中だという。


「いちいち友達に許可取るのは面倒くさい。勝手に載せるのが当たり前になっちゃってる」


 プロフの自己紹介欄には、先に挙げた基本的な個人情報に加え、
似ている芸能人、前世、握力など、100近い項目が用意されている。
いちいち答えるのは疲れるだろうに、子どもたちは律儀に書き込む。
自分のことをわかってもらおうと必死なように見える。


 「誰か絡んでぇ」「絡め!素通り禁止」「絡もーよ」


 
ある大手プロフサイトには、自分のプロフを宣伝できる掲示板がある。
頻繁に登場するのが「絡んで」という言葉。
「自分のプロフにコメントを書き込んでく
れ」との意味だ。


 中2のB子の友人たちは、プロフを更新するたび「新しくしたよ。見てね」とメールしてくる。


「こっちも義理で、コメント書き込まなきゃい
けないから大変。わざわざ知らせてくれなくてもいいのに」


 子どもたちは、構って欲しいのだ。自分を理解し、声をかけて欲しいのだ。
学校や家庭で、満たされない思いを抱えているのか。
自己紹介欄をつぶさに記入し、「絡んで」と叫ぶ姿には、悲壮感すら漂う。


(新聞連載)








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2013年6月4日火曜日

名古屋市教育センターでネットいじめ講演

愛知県の名古屋市教育センターにて講演を務めた。



演題は「人権と教育」。
ネットいじめの現状や対策について述べさせて頂いた。



今回の講演は「教頭研修会」の一環。
名古屋市立小、中、特別支援学校の新任&2年目の教頭先生
約160人が参加された。 
     

名古屋も最近はスマートフォンを持つ生徒が増えているそうで、
スマホ絡みのトラブルについても御紹介。
参加者の方々からは
「まずは大人がもっとしっかりしなければ」
「子どもに居場所を与えられる教育者でありたい」等、
御感想を頂いた。



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主催者の方は
拙著『大人が知らない ネットいじめの真実』を読んで下さり、
「国や教師へ向けたメッセージに大変共感しました!」とのこと。
有難うございます。



今回はスケジュールの都合上とんぼ返りだったが、
機会があればのんびり「ひつまぶし」でも食べたいみゃ~。





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