2016年5月16日月曜日

保育士の卵に「メディアとジェンダー」の大学講義

新年度が始まり、
あっという間に1ヵ月あまりが経ちましたね。
私の方は何かと予定に追われ、
ブログの更新がすっかり遅くなってしまいました
(手短な近況はツイッターフェイスブック
お知らせしているので、
よろしければチェック下さいまし)。

さて、
昨年度から大学で、
新たな講義を担当している。

保育士を目指す女子大生を対象に、
「メディアとジェンダー」の関係性を教えるものだ。

保育士というのは
幼い子どもたちにとってみれば、
自分の知らない社会の「価値観」や「常識」を教えてくれる
いわばメディアのような存在である。

だからこそ、
保育士自身が
社会に浸透している「女らしさ」や「男らしさ」、
すなわちジェンダーの偏りに気付き、
子どもに対し、性別の枠を押し付けないよう
接することが重要だ。

戦隊ロボットで遊ぶ女の子に
「女の子らしくないから」とお人形遊びを勧めたり、
転んで泣いている男の子に
「男の子なのに泣くなんておかしい」 と言ったりは
しないということですね。

私の講義では、
広告やニュース、映画、インターネットなどに潜む
ジェンダーの偏りを分析し、
学生たちに情報を読み解く目、
いわゆる「メディア・リテラシー」を養うことを
目指している。

理論を教えることに加え、
学生たちには
日頃接しているメディアをジェンダーの観点から
リサーチし、ディスカッションを行って
考えを深めてもらう。

さらに、
「私のメディア史」を振り返るレポートを課したところ、
自分のジェンダー観が、
幼児期に接したおもちゃやアニメに
大きな影響を受けていることに気付く学生が続出した。

学期末、学生からは
「自分の中でジェンダーへの問題意識が根付いた」
「今までで一番楽しい授業でした!」
などの感想が寄せられ、
教え甲斐があるなあ、とシミジミ。

ジェンダーを理解することで、
子どもの性別にとらわれずに
「個性」を伸ばせる保育士が増えるよう、
願っている。


【参考文献】

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%88%E3%83%8A%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4903724077/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22
 
 

『オトナのメディア・リテラシー』








http://www.amazon.co.jp/dp/4335551754/




『リベンジポルノ
~性を拡散される若者たち』






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