2017年10月31日火曜日

マスコミ倫理懇談会で「広告リテラシー」講演


新聞社やテレビ局、出版社、広告代理店などでつくる「マスコミ倫理懇談会」の全国大会(長野市)で、分科会の基調講演を務めた。

分科会は広告について議論するもので、
「メディアの法的責任と倫理的責任-その責任の範囲は」がテーマ。
テレビ局、新聞社、さらに電通をはじめとする大手広告代理店など、
全国のマスコミから広告関連部署の幹部の方々が参加された。

私の講演は「広告リテラシー」について。

前半では
旅行会社てるみくらぶの経営破綻問題や、
DNAのキュレーションサイト問題に着目し、
・受け手による広告への接し方
・メディア側の問題
・受け手とメディア側に求められる広告リテラシー

をお話。

後半では「広告炎上と倫理」として、
ジェンダーをめぐる受け手とメディア側の認識のズレを
解説した。

もちろん、
あの宮城県による壇蜜氏主演のPR動画も
取り上げましたとも。

それにしても
13年前までテレビ局に勤めていた自分が、
マスコミ業界の皆様にリテラシーのお話をすることになるとは、
時の流れを感じます。

講演内容は信濃毎日新聞(9月29日付)で紹介されたので、
ご関心のある方は冒頭画像をどうぞ。

参考文献は『オトナのメディア・リテラシー』

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%88%E3%83%8A%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90/dp/4903724077/ref=as_sl_pc_tf_mfw?&linkCode=wey&tag=mediaw-22










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2017年10月11日水曜日

国際学会で「日本のバーチャル児童ポルノ規制」発表

国際学会「International Telecommunications Society (ITS)」にて
研究発表を行った。

テーマは
「創作子どもポルノの規制政策における日本の視点 (英語版:An Analysis of the Japanese viewpoint on regulatory policy of virtual child pornography)」。 


ご存知のように、我が国の児童ポルノ禁止法は、実在しない子どもを性的に描くマンガやアニメ、ゲーム等といったバーチャルな児童ポルノを規制していない。


そこで今回の発表では、児童ポルノ禁止法の第2次改正に関する立法過程を分析することにより、バーチャルな児童ポルノの規制政策をめぐる日本の視点の一部を、世界へ向けて明らかにすることを試みた。

発表後、海外諸国の研究者達からは予想以上に多くの質問が寄せられ、
活発な質疑応答となった。
「日本がバーチャル児童ポルノを規制しないのは、『萌え』文化と関係があるのか」
「バーチャル児童ポルノの制作業界が規制に反対することには、
経済的な事情も絡んでいるのではないか」
などなど。 

 日本におけるバーチャル児童ポルノ規制をめぐる事情が、
国際社会からの多大な注目を集めていることを実感したものである。

・研究発表の概要はこちら(日本語)
・発表スライドはこちら(英語)

ちなみに、
この発表の基となる私の博士論文
児童ポルノ規制の新たな展開   
-創作物をめぐる国内制度の現状及び国際比較による課題-』(要約版)
は、ダウンロード数が早くも100件を突破しており、
地味な学術論文としては異例の模様。
一体どんな方々がお読み下さっているのでしょう?? 

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